そんなアナタが好きです。

ばか




涼助くんと別れて何日かたったある放課後。


遥緋が待っとけって言ったから教室で待っていると窓の外に涼助くんと沖乃先輩とほか何人かの先輩がいた。




その軍団に隣の学校の女子が合流して歩き出した。




正直涼助くんも顔いいって言われてるから男女で遊びに行きでもするんだろう。






「ばか。涼助くんのばか。」





そう言いながらひたすら黒板にばかばかばかばかと書いていると担任の先生が入ってきた。





「おお、虹村か。どうしたこんなとこで」




私と黒板を見比べながらそう尋ねる夏川先生。

夏川先生は厳しくて怖いけど理解ある男の先生




「あ、遥緋待ってるんです。」



「あぁあいつならまだ時間かかりそうだったぞ」



「そうですか…」





そして窓の下の男女の軍団を見て納得した顔になる。





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