そんなアナタが好きです。
「ま、まぁとりあえず体育祭に戻りましょう!
もうすぐ2人の出番ですよ!」
重たい空気を振り払うように私が言うと2人とも頷く。
「このことは先生にもバレないようにしようね
涼助もちゃんとバレないように頼んだよ?」
沖乃先輩がそう言うと涼助くんは大きく頷き、
2人とも学年対抗リレーに行った。
きっとこれが私がすごす高校生活最後の体育祭であり
人生最後の体育祭になると思うから
ちゃんと心に残しておこう。
そう思い、全力で応援して
全力で楽しんだ。