そんなアナタが好きです。



そのチャイムに遥緋は無言で玄関に行き、

無言で先輩を私の隣に座らせ、遥緋と向き合う形になった。









重苦しい空気の中、先輩が口を開く。











「僕と遥音ちゃんの子が遥音ちゃんのお腹の中に出来ました。
ずっと隠してきたけど僕と遥音ちゃんは付き合ってます。
そして、その中で子供ができました。
ダメなことだってわかってるけど、二人で話し合い、遥音ちゃん本人の意見としても産みたいと言ってくれたので、産み、育てて行くことにしました。
どうか産むことを許してください!」











そう言い終わると先輩はすごく嫌っている相手遥緋に土下座をした。









それに続いて私も土下座をしながら遥緋にお願いする。













「今沖乃先輩が言ってくださったように
私は先輩との子供が産みたいです!
まだまだ未熟で子供だけどエコーで赤ちゃんを見たときに決心しました!
遥緋がなんと言っても私は縁切ってでも産むということは曲げません!
だからどうか許してくださいっ!」











2人で土下座をしても遥緋は無表情のまま私たちを見ている。







そして…





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