そんなアナタが好きです。
「んで?これからどうするつもりなんだ?」
さっそく遥緋が本題に入る。
まぁ本題に入るなら明斗先輩のことも話しておかないとだから一応話しておく。
すると明斗先輩に関しては案外あっさりしたもので…
「あ〜あいつが何か言ってきたら俺が始末するからそいつの後のことは俺にまかせて。」
「あ、ありがとう!」
そして次に本題の本題に入る。
「んで?このまま学校行き続けてもお腹の大きさでいつか先生にはバレるんだぞ?」
遥緋がそう言うと先輩はあらかじめ二人で決めていたことを話す。
「遥音ちゃんのお腹が大きくなるまでには就職先を探す。
だからもう隠しきれない大きさになったら先生には事情を言って、退学する」
「そうなると、遥音は退学したあとどうなるんだ?」
「それはもちろんのことだけど結婚する。
そして、遥音ちゃんは働かないでいい。
僕が働いて絶対に赤ちゃんと遥音ちゃんを守るから」
沖乃先輩が真剣そのものに言うと、遥緋はわずかに微笑む。
多分それはわかったってことだと思う。
「まぁ何かあったらすぐに俺に言えよ?
それが2人のことを許す条件だ」
「わかった」
「うんっ!」
そうして次第に重苦しい空気は薄れていった。