そんなアナタが好きです。
「おい!お前らっ!
寄り道ばっかしてねぇで勉強もしろよ!」
先生は涼助くん達のグループにそう声をかける。
そして沖乃先輩がめんどくさそうな顔をして
「うるさいですよ先生。
それと、そんな教室に生徒二人でいるなんてあやしいですねぇ」
そしてとなりの私をちらっと見て…
「しかも、学校で一人しかいない女子生徒と
奥さんがいるのに不倫ですか?」
「黙れ彼方っ!
んなことより遊びすぎんじゃねーぞ!」
そう挑発するようにニヤニヤしながらいう沖乃先輩を無視しながら言う先生。
それに涼助くんが入る。
「んな心配すんなって先生。
今日は彼方には俺たちがついてるから大丈夫だって!」
そう言って無邪気に笑う涼助くん。
そしてその軍団は校門から出ていった。