そんなアナタが好きです。
「わ、わかった。別れてやる
ただし、1回でいいんだ、遥音と夜過ごさせてくれ。たのむ。
そうしたら先生にも言わないしもう二度と遥音に近づいたりしねぇから」
明斗先輩は土下座をしながらそうお願いをする。
正直すごく嫌だ。でもなんだろう?
先輩は手を出すとかそういうのではないような気がして…
あまりに悲しげにお願いするから
これはまた魔が差したのかもしれない。
「…僕は嫌だよ。でもこれを決めるのは遥音ちゃんだから。
遥音ちゃん、どうする?」
私はよく魔が差すと思う。
でも何故か先輩を信用してしまって…
「わかりました。そうすれば近づいたりしないんですよね?
沖乃先輩、すみません。私が責任をもって自分の事は自分で片付けてきます」
私が二人の目を見ながらそういうと
沖乃先輩は優しく微笑んでくれた。
そして私は明斗先輩に連れられ、ホテルへと泊まることになってしまった。