そんなアナタが好きです。
6章
楽しむ学校生活
あれから1ヶ月、私は誰にもバレずに妊娠4ヶ月目となった。
しかし…自分にしてみればおおきくなったとおもう。
でもまだバレないかなってとこ。
そしてさすがに少し寒くなってきている9月下旬。
いつものように私が放課後部活でスケッチをしていると、クラスの男の子が通りかかって話しかけてきた。
「おー!虹村遥音〜!」
「あ、山田くん」
と、山田くんは私を見てちょっと言いづらそうにしながら言う。
「最近ちょっと太った?」
………いや、これはあんまりにも
失礼すぎるよね
悪気はないのはわかるけど、ぐさっとくる(笑)
「あ〜うん、ちょっと食べ過ぎちゃって!」
私がそう答えると山田くんは納得した顔になる。
納得されるのもかなしいけどさっ!
「なるほど〜!
食欲の秋だもんな!食い過ぎには注意しろよ〜!」
「あ!ありがとー!」
そう言うだけ言って部活へと行ってしまった山田くん。
ちょっと変わってるんだよね(笑)
と、私が美術室に戻ろうと立ち上がると、後ろから声がした。
「最近太った〜?なんて女の子に言っちゃだめだよね」