そんなアナタが好きです。



私がそう聞くと先生は複雑な顔になった。




「あぁ。あいつあんな事するような奴じゃなかったんだけどな。」






先生の言い方…ずっと昔から知ってたみたいな言い方だなぁ





と、私の心をよんだように先生は付け足す。






「俺とあいつの姉貴とは幼なじみだったから、ちっちゃい時から知ってるんだよ。」




「そうなんですね…」





ちょうど私と遥緋と涼助くんみたいな感じなんだなぁ






「昔は素直でいいやつだったんだがいつからか俺にも反抗するようになっていってな。
今はあいつ一人暮らしなんだよ。」




「そうなんですか…お姉さんどんな方なんですか?」






そう聞くと先生は苦笑いする。






「すっげー気強い!
あいつのやつてるような曲がったことが大嫌いで見つけたら怒るようなやつだ。」






きっと先生が言うってことは相当強いんだろうなぁ…笑




でもそんなお姉さんがいるのになんで…



いくら一人暮らしでも親御さんとかお姉さんとかにも噂は入りそうなのに…






でも、そんなこと聞いたらダメな気がして心の中にとどめた。





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