そんなアナタが好きです。
「遥音…私やっぱり遊ばれてたんだ…」
そう相談してくるのはさっき同級生の話題に出てきていた春子。
そう、春子ずっと先輩のことが好きで昨日やっと遊んでもらえるって張り切っていったら
まんまと先輩に処女を奪われて帰ってきた。
「遊ぶなんてひどい。
春子それでいいの?」
私がそう言うと春子は涙を溜めた目で微笑みながら言う。
「いいの…本当に優しくて一時でも彼女になれたみたいな気がするくらい優しくて…。
ひどいことだと思うけど私は先輩が初めてで後悔はないから。」
「春子…そんなに好きだったんだね…」
春子はそれでいいっていうしいい人なのかもしれない。
でもやっぱりひどいよ…
こんなに春子は想ってるのに先輩は…
そうして私たちが話していると後ろから声が聞こえてきた。