そんなアナタが好きです。



その日の放課後
私が帰る支度をしていると涼助くんが教室に顔出した。









「おっ!いたいた!
遥音、今からちょっといいか?」




「うん?」









訳がわからないまま涼助くんに着いて屋上へ行った。








「涼助くん部活は?
こんなことしてて間に合うの?」







涼助くんは沖乃先輩と高梨先輩と同じ部活に入っている。

その顧問の先生は私の担任の夏川先生。





先生は厳しいから遅れるのとかも基本ダメなはずなんだけど…









「あー大丈夫っ!
彼方に言うように頼んだから」





「ならよかった」








そして涼助くんは私の顔をまじまじと見つめて思わぬことを言ってきた。











「俺、まだ遥音のこと好き…
なんであの時自分勝手に別れたのかって思ってる…」








涼助くんはちゃんと目を見て言う。









「もしかしたら遥音とは幼なじみの方がいいのかもしれないって勝手に思って別れた。
でも今後悔してる…」





「涼助くん…」





「都合いいって分かってるけどよかったら…
俺とより戻してくんねぇか?」






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