そんなアナタが好きです。
「こんな中走って行くの?無茶だよ。
いくら僕のことが嫌いでも少しは妹を考えて欲しいものだな、君のお兄さんは」
沖乃先輩はそう言い私の手を取る。
「僕ん家ここから近いからとりあえず行くよ」
そして私が何か言う前に私を引っ張り雨の中走り出した。
先輩ははやく、あっという間に先輩のお家だというマンションについた。
「お、おっきいですね」
ここのアパートは20階だて。
そして先輩の部屋は…
最上階の20階。
もしかしたら先輩の家はボンボンなのかもしれないなぁと思いつつついていく。