そんなアナタが好きです。
先輩
家に上がると先輩はタオルを渡してキッチンに行ってしまった。
私は今遥緋に反抗しているのかもしれない。
遥緋の嫌いな先輩と遥緋が言ったことを守らずに先輩の家にきてしまったから…
こりゃバレたらとんでもないことになりそう...
とか思いながらタオルで拭いていると先輩が戻ってきた。
「だいぶ乾いたみたいだね
でもどうする?着替えあるからお風呂入ってくる?そのままだと風邪引くよ?」
「えっ!いや、そんな悪いです
タオルまで貸していただいたのにお風呂なんて...」
すると先輩はニコッと笑う。
「そんなの気にしないで?
むしろ入ってもらった方が僕は嬉しいかな♪」
「そ、そんな…」
私がどうしたものかと思っていると
先輩はバスタオルと私には大きいTシャツを持ってきた。
「ね?あるからはいってきて?」
そんなニコニコで言う先輩に逆らえることもなく、お風呂場へ向かった。