そんなアナタが好きです。
その日の放課後。
私が一時間目をサボらせてしまったため涼助くんのとこに行くと...
「涼助くん!」
「おおっ!遥音!どうした?」
「一時間目サボらせてごめんね?」
私が謝ると涼助くんはケロッと笑う。
「なんだよー!んなこといいっての!
むしろサボれてよかった!」
本当に涼助くんって太陽みたいな人だよなぁ(笑)
私たちが話していると...
「そこどいて。邪魔だよ」
沖乃先輩がそう言ってきた。
なんだか少し怒っているようにも見える。
「す、すみません...」
私が謝ると先輩は挑発的に涼助くんと私を見て言う。
「今から僕女の子と遊ぶから。
涼助、夏川先生には言っといてね」
「はっ!?なんでこねぇんだよ!
てか女の子と遊ぶってなんだよ!」
先輩の言葉に涼助くんは引っ掛かったようで怒る。
その時私は悟った...やっぱり遊びだったんだって。
ちっとも特別じゃないんだって...
そう考えたら自然と涙が出てきた...
突然泣き出した私を見て二人とも驚く。
「ちょ、遥音!?」
「ご、ごめん...ちょっと私お手洗い行ってくるね...」
私は二人の近くにいたくなくてトイレに行った