そんなアナタが好きです。
「そんなこと言って遊んでるんでしょう?
今でも毎日女の子と遊んでるのによくそんなことが言えますよね」
口調は強気なのにすごく涙が出てきて…
なんでこんな変なことになってるんだろう…
こんなとこ遥緋に見られたら終わりなのに…
「遊びでここまでしつこくしないよ!
女の子と遊んでるのは事情があるんだ…」
遊びだったらしつこくないなんて知ってるよ…
みんな一回こっきりだもん…
それでも私はダメだから…
「私よりいい人はいっぱいいます。
事情があろうとなかろうと私には何の関係もないので…」
そう告げて私は立ち上がり歩き出した。
もう先輩を見ることなく
先輩も追ってくることもなかった。