そんなアナタが好きです。



「だからお願いだ…あいつを疑うのではなくて信じようとしてみてはくれないか?」









疑うのではなくて信じようとする…?





高梨先輩は真面目で嘘なんてつくような性格じゃないのは遥緋の話から何となく感じ取っていたし、今こうして話してみても嘘をついているようには見えない。









「わかりました。先輩の言うことも沖乃先輩の本気というのも…でも…」









私が言おうとしていることがわかったのか
私の言葉を遮ってきた









「遥緋のことは気にするな。
俺からさっき言っておいた。そしたら渋々だか納得していたからな」





「え、あの遥緋がですか?」





「ただし話したりしていい代わりに、絶対に手を出すなっていう条件だが…
その約束を破ったら俺からは何も言わないってことになった」










高梨先輩って本当に沖乃先輩のこと信頼してるんだろうな…









「あ、ありがとうございますっ!」









私が頭を下げると先輩は微笑んで出て行った。





高梨先輩が微笑んだの初めて見たかも
なんて思いながら少しルンルンで帰った。





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