そんなアナタが好きです。
「わかってるよ、遥緋にはバレないようにしよう?僕も君とは別れたくない」
「はい!ありがとうございます♪」
本当に本当に幸せ。
ずっと望んでいたんだ…
そして先輩は突然話し出す。
「僕の両親は亡くなってるって言ったじゃん?
母親は僕を産んで直ぐに亡くなったらしい。
父親はそのあとガンになって僕が中学二年の時に若くして亡くなったんだ。
その時にはもう夏川先生と姉さんは結婚してたから僕は自然とひとり暮らしすることになった」
先輩はきっと多くのものを抱えてるんだと思う
「勿論姉さんと夏川先生は一緒に暮らそうって言ったんだけど僕はどうしてもダメな気がしてひとり暮らしするようになった。
ひとり暮らししてみればすごく楽で楽しかったけどね」
そう言ってクスッと笑う先輩。
そして先輩は続ける。