そんなアナタが好きです。



私は座ったまますずちゃんの部屋を眺める。




うちの家とは比べ物にならない。

一応一軒家でそこら変にある家と同じような私の家で慣れてたからとても広く感じる。






しばらくしてすずちゃんがお茶とお菓子を持ってもどってきた。









「はい、どうぞ♪」





「あ、ありがとう♪」









そしてすずちゃんも座るといきなりの質問をしてくる。









「ところで私のこと覚えてる?」





「えっ?」









覚えてるも何もこないだ会ったばかりなのに何を言ってるんだろう?



私の考えてることが顔に出ていたのかすずちゃんは笑顔で言う。









「昔よくご近所さんで遊んでたんだけど...
覚えてないよね?」









ご近所さん?



そうか...私の両親が亡くなる前のことなのか?




それだったら私と遥緋はまだ4歳だった。






あの事故があってから私達は親戚の家を転々としていたけどやっと親戚が建ててくれたあの家に落ち着いたのだ。




それまではここら辺に住んでたのかな?たしか









「んー?覚えてないけど初めてあった気がしなかったんだよね」





「ほんと!?かすかにでも覚えてくれれて嬉しいよっ♪」









すずちゃんはそう言って喜ぶそして少し刹那げに聞いてきた。









「あの後大丈夫だった?」





「あの後??」









あの後ってなんだろう...?





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