そんなアナタが好きです。
先輩と私は、うがいと歯磨きをして何事もなかったかのように寝ることにした。
二人でベットに寝転がる。
先輩は私に腕枕をしながら話しかけてくる。
「今日すずちゃんと楽しかった?」
「はいっ♪すずちゃんとは初めて遊んだんではなくて......」
私は今日あったこと全て話した。
もちろん両親がいないことも
すると真面目な顔で先輩は聞いてくれていて
聞き終えるとそっと私を抱きしめてくれた。
「キツかったんだね...遥音も」
何気ない遥音呼びに変わったことが私は嬉しかった。
そして私のこと全て話してもそう言ってくれる先輩の優しさが心にズシッときた。
「遥音は何でも一人で抱えすぎだよ?
もっと僕や他の人にも頼っていいと思うよ」
「でもそんな事したら迷惑かけちゃいます」
「迷惑ならいっぱいかけて欲しい。
それで喧嘩しても仲直りすればいい。
僕は喧嘩くらいで遥音と別れたりしないから」
「先輩...っ...」
私はそう言ってくれる人が欲しかったのかもしれない。
先輩の言葉に自然と泣いてしまった。
「先輩...ありがとうございます...」
「うん...僕がついてるからね」
そう言って優しくキスしてくれた。