女心のお勉強
「"そんなこと"...?」
美花の顔が曇っていく。
いつもだったら
ヘラヘラ笑って許してくれるのに
美花の目に涙がたまっていく。
「違う!美花、ごめん!
言葉を間違えたんだ、泣くなよ、な?」
焦って美花に近づく。
美花は俯いて
次に顔をあげると
またヘラヘラ笑っていた。
「大丈夫だよ。
変なこと聞いてごめんね。
今日は、もう帰るよ!
また来るね!」
バタバタと部屋を飛び出す美花。
顔を上げたとき
ヘラヘラ笑っていたけど
目に涙がたまったままだった。