恋愛遭難★恋は水もの〜パツンと教訓!〜
今、私は忘れていた感覚を思い出して、戸惑っている。
ーーー人を好きになるって、こんなに突然だっけ?
大嫌いな人を好きになるなんて、あるんだろうか?
私は、イカれたんだろうか?
そこまで考えて、ふと思い出したことがある。
ーーー頼まれても絶対に惚れない。もし、惚れることがあるとすれば、その時はきっと、私の頭が完全にいかれたときだ。それしかない。
そういえば、そんな風に考えていたっけ。ってことは、私の頭は完全にイカれたのか?
だけど、ポリシーがある。一度決めたことは、なんとしても捻じ曲げない。やり通す。
惚れない。惚れたなんて言わない。
もし、仮に課長に惚れても絶対に言わない。ポリシーを曲げたら、私が私ではなくなる。
私は、間違えない。あんな軽い男に惚れない。
ーーーそれに、課長は私に本気じゃない。自分になびかない女を惚れさせたいだけだ。
惚れさせたら、きっと軽くあしらわれてお終いだ。そうに決まってる。
考えれば考えるほどに胸がつまるような気持ちになった。
★教訓
自分が自分らしくいるために、時に女は虚勢をはる。ある程度、経験したことから学んだ自分の防御方法だ。
傷つくと見えている方向へあえて行かない。それが利口な女の生き方だ。