恋愛遭難★恋は水もの〜パツンと教訓!〜
当然だが、課長は私なんかを追ってきてくれなかった。
ーーー当たり前だ。
私の城に帰ってきて、玄関にスーツケースを置いたまま、寝室へ入る。
忘れてしまいたい。どうしようもない切なさに胸が壊れそうだ。
ベッドに横になって、天井を見上げた。
ーーー惚れる、惚れない以前に課長を傷つけた。せっかく作ってくれた料理も最高のもてなしも私が台無しにした。
うだうだと私は考えすぎて、気分が最高に低くなっていた。
ーーーもう、最低の気分だ。
掌で目を覆い、そのまま横になっているうちに、いつしか私は眠りに落ちていた。