恋愛遭難★恋は水もの〜パツンと教訓!〜
決めたことは、やり通す女だ。
だから、絶対に上野課長を好きにならない。
私は、最近すっかり見失っている。自分自身の気持ちを知られたくなくて、自分を誤魔化そうとしていた。
「どうした? 具合悪いのか?」
廊下に出た私に声をかけてきたのは、今日も爽やかな神島課長だった。
結構、がっかりしていた。声をかけてきたのが神島課長だから。
「いえ、大丈夫です。ありがとうございます」
お礼を言ってから歩き出した私についてくる神島課長。
ーーーそうだよね。上野課長がわざわざ私を心配とかする訳ないか。ただ、トイレに行くだけだと思ってるはずだしね。
「なんかあった? 上野と」
「ないです。初めから上野課長とは」
言いかけて口をつぐんだ。
ーーーそうだ。私と上野課長は、付き合ってるみたいになっているんだった。
「上野とは? 何?」
「なんでもありません。ただ、トイレに行くだけです」
「そ。なら、いいんだけどさ。あいつ昔から考え過ぎるやつだから、疲れるだろ」
「まあ、そうですね」
「あいつのことが嫌になったら言ってくれれば、俺が力になるからさ」
神島課長に手を掴まれていた。
「あの、大丈夫ですから」
「上野はさ、カッコつけるタイプだから。本音は、中々わかんないだろ?」
「そうかもしれません」
「あいつは昔からそう。昔は、俺と上野って同期だし割と仲良くしてたんだ。だけどさ、俺とあいつの好きな女が被った時に……。あいつの本性が見えた。カッコつけて俺に譲ったんだ。あいつ」
苦々しい顔して私を見た。
だから、絶対に上野課長を好きにならない。
私は、最近すっかり見失っている。自分自身の気持ちを知られたくなくて、自分を誤魔化そうとしていた。
「どうした? 具合悪いのか?」
廊下に出た私に声をかけてきたのは、今日も爽やかな神島課長だった。
結構、がっかりしていた。声をかけてきたのが神島課長だから。
「いえ、大丈夫です。ありがとうございます」
お礼を言ってから歩き出した私についてくる神島課長。
ーーーそうだよね。上野課長がわざわざ私を心配とかする訳ないか。ただ、トイレに行くだけだと思ってるはずだしね。
「なんかあった? 上野と」
「ないです。初めから上野課長とは」
言いかけて口をつぐんだ。
ーーーそうだ。私と上野課長は、付き合ってるみたいになっているんだった。
「上野とは? 何?」
「なんでもありません。ただ、トイレに行くだけです」
「そ。なら、いいんだけどさ。あいつ昔から考え過ぎるやつだから、疲れるだろ」
「まあ、そうですね」
「あいつのことが嫌になったら言ってくれれば、俺が力になるからさ」
神島課長に手を掴まれていた。
「あの、大丈夫ですから」
「上野はさ、カッコつけるタイプだから。本音は、中々わかんないだろ?」
「そうかもしれません」
「あいつは昔からそう。昔は、俺と上野って同期だし割と仲良くしてたんだ。だけどさ、俺とあいつの好きな女が被った時に……。あいつの本性が見えた。カッコつけて俺に譲ったんだ。あいつ」
苦々しい顔して私を見た。