恋愛遭難★恋は水もの〜パツンと教訓!〜
恋とは……
子供時代を終えて、十分に大人な女は必死にならないものだ。
臆病になった大人の私は、つまらない女に成り下がったのかもしれない。
布団にくるまり過ぎて、汗をびっしょりかいた私はバスルームへ向かった。
熱めのシャワーを浴びてみたが、答えは見つからない。
ーーーどうすればいい?
鏡に映る私は、実に情けない顔をしていた。
私から立ち昇る熱気に鏡がみるみる曇っていく。
曇った鏡をみていたら、指で書いたような字がゆっくりと浮かんできた。
「な! なに、これ!」
驚いて、何歩か後ろへ下がった。
浮かんできた文字は
『明日は
あるとは限らない』だった。
ーーーこれって、まさか奈緒さん?! まだ、いるの! 嘘!
怖いながらも鏡をじっと見つめた。