恋愛遭難★恋は水もの〜パツンと教訓!〜
「上野課長に馬鹿にされたくなかったんだもん、だから、神島課長ってね、ついさぁ」
「ついねぇ、でどうするの?」
「とりあえず、どっかで時間潰すしかないよね。デートだって言っちゃったから」
「付き合ってあげたいけど、これから隼人と会うんだよね。ゴメン!」
申し訳なさそうに眉毛をさげる紗季。
「大丈夫。自分でまいた種だしね。適当に時間つぶしてから帰る」
ーーーそうよ。何も本当にデートしなくてもしたように装えればいいんじゃん。
単純に考えてみると、さすがの上野課長だって尾行してくる訳でもないし、時間をかけて買い物でもしてから帰れば済むだろう。そんな風に考えていた。