恋愛遭難★恋は水もの〜パツンと教訓!〜
「気にするな、山田。所詮噂だ。そのうち飽きるだろ」
呑気な課長に頭にきた。
「課長は、男だからいいですけどね! 私は、この先どうするんですか? 完全に傷物ですよ。社内恋愛出来ませんよね!」
「するのか? 社内恋愛」
「するのかどうかはわかりませんけど、少なくても私の恋愛のチャンスを潰してますよね?」
「あ〜お前は、出会いが少ないからな」
「知ってる風に言わないで下さい。 私のこと何も知らないくせに」
「知っている。桃缶が好きだし、寝相が悪い」
「そんなの知っているうちに入らないですよ!」
「他にもある。短気でドジ」
「悪口ですか!」
「それに……決めたことや、やり始めたことは絶対に諦めないし、頑張れる奴だ」
驚いていた。
ーーーそんな風に私を見ててくれてたの? 驚いちゃうよ。
課長の掌が私の頭をポンポンと叩いた。