恋愛遭難★恋は水もの〜パツンと教訓!〜
「いやぁ、課長……考えすぎですよ。実際踏みつけたり出来ませんし」
言いながら、少しいい気分だった。
ーーー確かに。課長が言うように私は、この先課長を踏みつけて生きていける訳か。なんか、それはいいかも。
「ニヤニヤするな。気持ちが悪い……あ〜山田」
「はい?」
「このタオルはいらないから、蕎麦とかえてくれ」
「は? 無理ですよ。お蕎麦は用意してませんし」
すると、課長は大きくため息をついて奥へ入って行った。
ーーーん? 何? 私、帰ってもいいのかな?
静かにドアを閉めて、廊下を歩き始めた時に声がかけられた。