恋愛遭難★恋は水もの〜パツンと教訓!〜
大嫌いは、大好きという意味?
私を救いに来たと言う課長と肩を並べて、バーのカウンターにいた。
細長い店で、カウンターしかない。
客は、私と課長だけだ。
ヒゲを蓄えた初老のやけに顔の濃いマスターが隅にいてグラスを拭いていた。
ーーーこのマスター、日本語話すけど…明らかに…日本人じゃないよね? 色も黒いし。
何回か、この店に来たがマスターは余計な事は話さない。寡黙だ。
それが心地よい店である。
ネギくさいとさっきハゲ頭に言われたので、私は極力、口を開かないようにしていた。
「一杯だけにしろよ?」
偉そうに課長が言う。その上から目線な態度が鼻につく。
「飲む量まで課長に決められたくありませんけど」
グラスの縁に塩のついたカクテルを飲んでいた。
「似合わないな」
「え?」
「そういうカクテル。お前には生ビールをジョッキでガバガバ飲むのが似合うな。ははっ」
笑いながら、自分はウイスキーをスカして飲む課長。
「似合うとかで、飲み物決めてません。飲みたいから飲むんです」
話していると必ずムカつく人と言うのが、世の中には存在する。私にとって課長もそういう存在だ。
「偉そーだな。山田」
課長の顔が、ふいに私に近づく。
細長い店で、カウンターしかない。
客は、私と課長だけだ。
ヒゲを蓄えた初老のやけに顔の濃いマスターが隅にいてグラスを拭いていた。
ーーーこのマスター、日本語話すけど…明らかに…日本人じゃないよね? 色も黒いし。
何回か、この店に来たがマスターは余計な事は話さない。寡黙だ。
それが心地よい店である。
ネギくさいとさっきハゲ頭に言われたので、私は極力、口を開かないようにしていた。
「一杯だけにしろよ?」
偉そうに課長が言う。その上から目線な態度が鼻につく。
「飲む量まで課長に決められたくありませんけど」
グラスの縁に塩のついたカクテルを飲んでいた。
「似合わないな」
「え?」
「そういうカクテル。お前には生ビールをジョッキでガバガバ飲むのが似合うな。ははっ」
笑いながら、自分はウイスキーをスカして飲む課長。
「似合うとかで、飲み物決めてません。飲みたいから飲むんです」
話していると必ずムカつく人と言うのが、世の中には存在する。私にとって課長もそういう存在だ。
「偉そーだな。山田」
課長の顔が、ふいに私に近づく。