恋愛遭難★恋は水もの〜パツンと教訓!〜

課長と手を繋いで駅まで歩く。
課長と手を繋いで改札を通り過ぎて、階段を上り、ホームで電車を待った。


「なんか話して下さいよ。こんなに近くにいて無言ってありえませんよね」


「緊張するのか? ドキドキしてきたか?」
嬉しそうに笑う課長。

「惚れたか?」


「そう簡単に惚れません。って言うか絶対に惚れませんから」


「でも、男と手を繋いでたら多少ドキドキするだろが」


課長が指を滑らせて、恋人つなぎに手のつなぎ方を変えた。


課長の脈が聞こえる。指から伝わる心臓の鼓動。


「課長こそ私には女を感じないみたいなこと言ってましたけど、案外ドキドキしてるんじゃないんですか? ミイラ取りがミイラになる…みたいに」
からかうつもりで言ってみた。


だが、返ってきた答えは意外なものだった。
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