桃色クレヨン
『でも…まだ付き合ってるわけじゃないんだったらあまり関わらない方がいいよ。
天宮ゆりとは…』
『どーゆ事だよ。』
俺は怒り気味に言った。
『天才少女、天宮ゆりはね…』
詩乃が言おうとした時。
『詩乃!お待たせ!』
タイミング悪く陵が戻ってきた。
『おーそい!いちごミルクちゃんと買ってきたよね!』
『買ってきた。買ってきた。』
『お前、また詩乃のパシりみたいに…』
『いいの!いいの!詩乃ちゃんが喜んでくれたら!!』
『さすが!陵、だいすきー♪』
詩乃は陵に抱きついた。
『相変わらずだね。』
俺はそう言った。
半分、陵がアホだと思った。
俺だったらこんな女、絶対に嫌だわ。
『悟くん、さっきの話はまた今度ね。』
ウィンクして言った。