桃色クレヨン
『それ!1組の天宮ゆりだよ!!』


親友の陵が言う。


『誰それ?』


俺は聞いた。


だって聞いたことない名前だったから。


『はぁ??お前、あんな有名人知らないの…。』


っと陵は呆れ気味に言ってきた。


『天宮ゆりは、絵のコンクールや作文コンクールで入賞して、毎回の如く表彰台に立っている天才ちゃん。なに考えてるかよくわからない子で…いわゆる不思議ちゃんとか言われてるかな。』



っと長々と説明された。



『でもなんで一人で放課後に残っていたんだろう…。』


っと呟いた。


『さぁーな。天才ちゃんが考えてる事はわかんねー。』


っと言って陵は練習に戻ってしまった。

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