桃色クレヨン


『今度、どっか行かない?』


『えっ…』


顔を下げていた天宮が顔を上げた。


『天宮がいいなら…』


『でも名取さんに…』


『もう詩乃の話はしないで。』



俺はきっぱり言った。






『俺は天宮が好きなんだから。』




俺はそう言った。








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