桃色クレヨン
『いいよ。気にしなくて…』
っと俺は言った。
『私、完成させてない絵を人に見せるの恥ずかしいの。完成したら堂々と見せられるのにね…』
って少し笑った。
『そーゆものだよ。俺なんて自分の絵を見られるのも恥ずかしいし…!』
俺はニカッと笑った。
『なー!完成したら見せてよ!!』
『えっ…いいの?私の絵、下手だよ?』
『コンクールで入賞してる人の台詞かよ~俺の絵なんて見られるようなもんじゃねーしさっ!』
『わかった。見せるね…』
彼女はまた笑った。