君の手を
ガタン

椅子を引いて座る

その音に気付いて隣の住人さんが振り返る

あ、やば目が合っちゃ…

そらそうとしたときには遅かった

大きくきらきら輝く目と視線が重なった

「え、あ、えっと…」

「隣の席の人?」

透明感のある声

なんか聞いてるだけで落ち着くなぁ

ってそんなこと考えてる場合じゃない!

「と、隣の席の佐藤美月です!よ、よろしくお願いします!!」

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