君の手を

「あー確かになー
でも眩しすぎて誰も
見上げてくれないぞ?
でもツキはみんな
見上げてくれるじゃないか」

見上げて…

「タイヨウは見上げてもらえなくても
眩しいくらいの光で
存在感を示してんだよ」

まるで太陽の話みたい

「ツキはタイヨウには負けるけど
一生懸命光を出してさ
たくさんの人に美しい光を、
元気を与えんだよ」


な、美月!


そう言って笑う太陽は

タイヨウのように輝いて見えた
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