君がメガネを外す時



わたしはがしっと、両手で洸太の顔をつかんでこっちに向かせた。


「わたし、洸太が好き」


洸太の顔が見る見る間に赤くなる。


「洸太が他の女の子と話すのも嫌。私だけを見て欲しい」

「ちょっ…離せよ」

「ずっと、わたしの傍にいて欲しい」

「待て、取りあえず離せ」




わたしは洸太の顔から手を離した。





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