君がメガネを外す時



「洸太ー」

美織に呼ばれて振り返る。

「ていっ」

振り返りざまに川の水を大量に浴びせられた。


「やりすぎだろお前」

「へーん、油断してるからだよん」



美織は川の浅瀬で足首まで水につかって、はしゃいでいた。


「そんなことやってると滑って転んでずぶぬれになるのがオチだぜ」

「そんなへましませーん」




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