幼馴染と甘恋っ!♡
「おはよー、海崎」
「おー」
いつものように混み合った校門で
いつものように山崎に会う。
いつもと違うのは、
「あれ?唯ちゃんは、一緒じゃないの?」
唯と一緒に登校していないこと、それだけだ。
「うん」
「…そっか、まあ色々あるよな!
てゆうか1限目から体育とかやばいな!俺、ハードル超楽しみ!」
「お前ハードルが専門だもんな。」
同じ陸上部でやってきた山崎には、きっとなにかとお見通しなんだろう。
唯が好きなことも、唯を女の子として好きなことも、
そして今、相楽と付き合うことになった俺が本心じゃないことも。
「どうせ、お前は何でもできるからハードルも余裕だろ。専門400mのくせにさ。
まっ、負けないけどな!!」
「ははっ、頑張れ」
「なんだよ、その”せいぜい”とでも言いたげな表情は!」