幼馴染と甘恋っ!♡
「うっ…圭ちゃん…一緒に登校してくれなくなっちゃった…うっ…」
「うん」
「泣いてても…うっ…慰めて、くれなかった…うっ…」
「…うん」
「……相楽さんと、キス……してた…
……ひっく…見たくなかった、見たくなかったよぉ……」
「……」
「…知ってたの、唯。
きっと、圭ちゃんにいつか彼女ができることも
私にはしてくれなかったキスをすることも…
そしたら、一緒にいてくれなくなることも
抱きしめてくれなくなることも
本当は全部、知ってたんだよ……
なのに、泣いちゃう…
圭ちゃんは、慰めにきてくれないのに」
…圭ちゃん、相楽さんが好きなの?
私よりも大切なの?
たぶん、いつのまにか自惚れてた。
私を見る圭ちゃんの目があまりにも優しくて
私を抱きとめる圭ちゃんの腕の中があまりにも暖かくて
いつのまにか、何よりも大切にされてるような気になってたんだ。
私が圭ちゃんを1番に思うように、
圭ちゃんも私が1番なんじゃないかって。
幼馴染だということを、
そんな1番真実な事実を棚に上げて。
本当に唯はバカだなぁ…