幼馴染と甘恋っ!♡
台本、最後にもう一度見直しておこう…
そう思って、舞台袖の机へ向かうとちょうど北野くんが台本を手にして眺めていた。
「北野くんっ、ちょっと台本借りてもいい…?」
「…あー、うん」
私の言葉に、北野くんは少し顔を赤らめながら手に持った台本を私に差し出した。
「…? 何か変かな…?」
北野くんがじっと私を見てるので、私ははずかしくてうつむきながらそう聞いた。
「ううん、可愛い」
北野くんは、ははっと笑いながらさらっとそんな事を言う。
「頑張れ」
北野くんが、拳を突き出してきたからグータッチをして、私もははっと笑った。