幼馴染と甘恋っ!♡
『本当に私でよろしいのなら、天に誓ってあなたを幸せにしましょう』
私が耳元で囁いた通りのセリフを、北野が繰り返す。
『ええ、いいわ。
地位も名誉もいらないのだから。』
私がそう言うと、次は北野が私を抱きしめる演技だ。
私がそう促すと、北野は顔を少し歪めた。
「どうしたのよ、早く」
私が小声でそう言っても、何か躊躇してる様子。
すると、耳元で北野は
「ごめん、まだ琴乃の思いに応えてないのに」
と言って、私を抱きしめたんだ。
「………ばか…」
私が、傷つくと思って。
北野が唯のこと、まだ好きなの知ってて
抱きしめられる私が、傷つくと思ったんでしょ?
………ばか…
優しいんだよ、ばか北野。