幼馴染と甘恋っ!♡
「だから…」
相楽さんはため息をついて、首を振った。
呆れた、という表情だ。
…んー…
だって、知ってるんだもん…
圭ちゃんが、私を好きなことくらい…
大切にしてくれてるって、知ってる…。
ううん、大切にしてくれて「た」って…。
「海崎くんは、あなたのことが好きなの」
「うん、私も…」
「海崎くんは、あなたのことが、好、き、な、の!」
「私も好きだもん!!大好き!」
「海崎くんは……
私じゃなくて…あなたのことが好きなの!!」
…相楽さんの言葉に、私は首を傾げる。
そんな言い方したら、
私のこと、恋愛対象として好きみたいに
聞こえちゃうじゃん…
…相楽さん、違うのに…
「あなたは、そうやって
何度も何度も、ばかみたいに
好きって言ってきたんでしょう?
今みたいに、海崎くんの気持ちも考えずに
幼馴染の海崎くんに
何度も好きって言って
何度も抱き合って
そうやって、ヘラヘラ笑ってたんでしょう?
海崎くんは…
幼馴染でいなければならない海崎くんは、どんな気持ちでいるのか
片時だって考えたこともないくせに…」