幼馴染と甘恋っ!♡
「はーい、後夜祭始まるよー!」
圭ちゃんが口を開きかけた寸前に、
誰かの声が響いた。
「…こう、やさい、だって。圭ちゃん」
私がそう言うと、圭ちゃんは「行きたい?」と首を傾げた。
うーん…
「どっちでもいい…かなぁ…」
私がそう言うと、「じゃあ、帰ろ」と圭ちゃんは私の手を取った。
「か、帰るの…?」
「唯、帰りたくない?
なら、いよっか。」
「…ううん…圭ちゃんと、いれるなら
なんでもいい…」
そう言った私に、圭ちゃんは「うん」と笑って私の手を引いた。
帰るって…どこに…?
一緒にいられるんだよね…?
圭ちゃんの気持ち、聞けるんだよね…?
私は色んな疑問を抱きながら、
もう一度繋ぐことのできた手の温もりを感じて
嬉しくて1人で笑っちゃった。