幼馴染と甘恋っ!♡
「…ごめん」
…ちがう、北野は悪くない…
別に北野が、唯が好きだからとかじゃなくて…
「ごめんね、琴乃」
北野が、私を好きになってくれないからとかじゃ、
なくて…
「泣きやんでよ、かなちゃん」
北野はうつむいてる私にそういった。
…かなちゃん…
小さい頃、北野にそう呼ばれてた。
「………」
かなちゃんだって。
かなちゃんだって。
「…ふふ…っ」
そうだ、私たち幼馴染だもん。
悲しいことなんて何もないじゃん。
私、特別だもん。
きっと、北野の特別だもん。
「…ふふっ、キモいし」
私がそう言うと、
「笑ったぁー。」
と言って、北野も「あははっ」と笑う。