幼馴染と甘恋っ!♡
LOVE26
琴乃 叶side>>
「こーーとーーのーー!!」
私服といっても、どこに行くでもないのでTシャツにパーカー
ズボンはジャージ。
そんな姿で校門から私を叫ぶ北野は注目の的。
「ちょ、呼ばないでも気づいてるわよ!」
一方、補習が終わって校舎を出た時に北野に呼び止められた私も
注目の的。
「結構待ってた?」
25日、クリスマス。
私が補習終わるのに合わせて、学校に迎えに来ると言っていた北野のもとへ
駆け寄る。
「うん!待った!」
「どんくらい?」
「んー、2分くらいかな」
「それくらいならわざわざ言うなよ、図々しい」
私たちがそんな会話をしている後ろでは…
「あの2人、付き合ってんのかな」
「え、嘘っていって」
「結構、北野気に入ってたんだけどなー」
「友達、クリスマス北野誘って断られたらしいよ」
「あの隣の子、幼馴染の?あ、それそれ琴乃さん!」