幼馴染と甘恋っ!♡
「…北野いこ」
「ん?どうしたの、機嫌悪い?」
「悪くない」
私は、そんなみんなのコソコソ話を振り切るように北野の手を引っ張って校門をでた。
モテる北野が嫌だ。
モテないでほしい。
北野のかっこよさが分かるのは、私だけがいい。
「…ま、ありえないか」
望みがない。
だってそもそも北野は私のものじゃないし
北野の好きな子は私じゃない。
こうやってクリスマス誘ってくれたのも、
私は北野のことが好きだけど、北野は他の子が好きで
その唯が、目の前で海崎くんとのクリスマスの話をしてたり
ちょっとした同情とかから来たんじゃないのって
ダメだって思っても考えちゃうんだよ。
わかってる、北野はそんな男子じゃないってわかってる。
1番分かってるはずの私がこんなんじゃダメだって、分かってるよ。