幼馴染と甘恋っ!♡
その顔はやっぱり赤くて。
「か、可愛い?」
「うん、可愛い」
「うそ?」
「ほんと」
………私のこと、可愛いって
思うの…?
「ヘアピンが、じゃなくて…?」
私がそう聞くと、北野はピンクに染まったほっぺのまま真っ直ぐ私を見て
「かなちゃんが…可愛い…」
とつぶやいた。
「……え…と…」
待って、いつも私こういう時
どんな返ししてたっけ。
わかんない、テンパっちゃう。
あ、そうだ、
可愛いって言われたことないんだ。
だから、どうしたらいいか
わかんないんだ。
「照れてる」
「て、照れてないしっ!」
「可愛い」
「可愛くない!」
「可愛いってば」
ガタッ…ッ
北野は否定しまくる私を床に押し付けた。
「…や、見ないで…」
私は赤くなった顔を隠す。
「可愛い!」
「可愛くない!」
「可愛い!」
「もー!やめろー!」
そうして、私と北野の17年間の幼馴染生活は
素敵なクリスマスプレゼントと共に
無事幕を閉じたようでした。