幼馴染と甘恋っ!♡
「抱きしめる?」
俺の言葉に、唯がこくりと頷いたので
俺はそのまま唯の華奢な上半身を抱き上げた。
小さくて、細くて、儚げで、柔らかくて
こんなにも可愛い唯は
いつか違う男のところにいってしまう。
ずっと、このままでいればいいのに。
俺だけに甘えて、俺だけに抱きしめられてたらいいのに。
幼馴染が重い。幼馴染じゃなければよかった。
今さっき出会ったばかりの他人で
今恋に落ちたばかりの恋人ならいいのに。
出会ってからの、生まれてからの、
17年の歳月が俺たちの邪魔をする。