幼馴染と甘恋っ!♡
「…ちゃ…っく…るし…っ」
「ん?」
「…圭ちゃ…っ…苦し、い…」
「…わっ、ごめん」
唯を誰にも渡したくないなんて考えているといつのまにか唯を抱きしめる手の力が強くなっていたみたいだ。
「ごめんね、大丈夫?」
唯は、こくりと頷いた。
「…圭ちゃん、部活…戻って、いいよ」
小さな声でそういう唯は元気が無くて。
なんでかな。
熱はないけど、風邪っぽいのか、
それとも…
「今日はもう行かない。帰ろ、唯」
唯は昔から、考えすぎるとよくいっぱいいっぱいになって倒れてしまう。
もしかしたら、何かを必死で考えてたのかもしれないな。