幼馴染と甘恋っ!♡
口移しで飲ませるなんて、幼馴染の俺たちにアリかな?
チュ…ッ
「…ん」
ごくっ…
ごめんね、きっと唯のファーストキスだ。
唯は薬を飲んだ後、少し驚いたように俺を見上げた。
小さく開いた口、潤った唇、
潤んだ瞳、熱で火照った頬。
「…圭、ちゃん…しん…どい、の?」
心配した表情で俺の頬に触れる、唯の小さな手。
「しんどくないよ」
「…顔…赤、いよ…?」
「…しんどくないよ、大丈夫。」
ごめん、ごめん唯。
こんなに唯が苦しんでるのに、唯は安心して俺に頼ってるのに
唯のお母さんたちは、俺なら大丈夫だって
幼馴染の俺なら、大丈夫だって唯を任せたのに
「ごめんね、唯」
俺、欲情してる。
「ごめん」
最低だ。俺。
「…いい、よ。圭ちゃん」
何のことか分かってないのに、
謝る俺を心配して唯が優しく俺の頬を撫でた。
そんな唯に微笑んで、俺は台所に向かった。