幼馴染と甘恋っ!♡
LOVE7
小南 唯side>>
ガラガラ…!!ガタタッ…!
「…!!」
保健室のドアが勢いよく開いて、目が覚めた。
「唯!大丈夫?」
ああ、圭ちゃん…
自然と顔がほころぶ。
こんなに走ってきてくれた。
息を切らせて。
「どうしたの?しんどい?」
違うの、圭ちゃん。
私、気づいたんだよ。
圭ちゃんが私のおでこに手を当てる。
安心する、圭ちゃんの手。
「どうして倒れたのかわかる?
覚えてる?」
うん、覚えてる。
圭ちゃんのこと、男の子だって
気づいたから
考えれば考えるほど
ドキドキして
それでも好きだって気づいて、
だから、私…ーー
「…は…ーて…ーっ…ら…」
でも、苦しくて言葉がうまく出てこない。
「ごめん、唯もう一回」
いいの。
いいんだ、圭ちゃん。
だから、ギュッて抱きしめて。
少し腕を上げると、
「抱きしめる?」と聞いてくれる。
こくりと頷くと、優しく抱きしめてくれた。